代表者挨拶

 

『飲食業界で働くということの価値を変える』

年間4,000時間を仕事に捧げた青春

“ブラック企業”の代名詞であった飲食業界。
私の20代は“勤めていたチェーン店経営会社へサービス残業を献上するため”に働いた青春時代でした。

もちろん年間4,000時間以上仕事に没頭したことは、かけがえのない自信と経験を与えてくれ、31歳という若さで独立をするという決断の後押しをしてくれました。
今の私が社長としていられるのは、“たまたま”本当に“たまたま”数多くの自分のお店を持ちたいと入社してきた新卒同期246人の中で、2年以内に辞めていった約200人よりも、辞める勇気がなかったこと、転職をして成功する自信がなかったこと、そして人より少し体力があったことが幸いしただけでした。

飲食店の仕事は長時間労働を除いても本当に大変な仕事です。
しかしその何十倍も楽しく、やりがいがいっぱいの仕事です。
いま自分の店長時代を振り返っても、ずっと辞めたいと思っていたはずなのに、楽しかった思い出ばかりが甦ってきます。

店長の仕事は、その内容も多岐にわたります。
飲食店店長を高いレベルでこなすことができれば、きっとどんな仕事に就いても一流になれるだろうとさえ思えます。
接客サービス、募集、採用、教育、発注、商品管理、メニュー作成、調理、洗い物、掃除、衛生管理、広告、営業、経理、集計、分析、顧客管理、販売促進、、、、これらすべての仕事を一人で背負ってやっているのですから。

だからやりがいがあるし楽しいのだと思います。
接客サービスを頑張れば、お客様からお金を頂戴しているのに更に“ありがとう”って感謝してもらえる。
調理を頑張れば、お客様からお金を頂戴しているのに更に“美味しかったよ”って喜んでもらえる。
スタッフ教育を頑張れば、仕事を助けてもらっている側なのに、アルバイトの子が結婚式に呼んでくれる。
こんな仕事は他にないのではないかと思うくらい、本当に充実して楽しい仕事です。
ですがそれぞれの業務を一生懸命やれば、そりゃあ時間が足りないに決まっています。 長時間労働しなければいけないに決まっています。。。

当社も始めは飲食店を複数店舗経営していました。
その時の私はというと、店長時代の苦い経験があるのに、経営者の立場に回ったらいつの間にかスタッフのみんなに自分と同じような労働を課していました。

結果ひとり辞め、ふたり辞め、、、将来を誓った昨日まで笑顔で一緒に働いていたはずのスタッフが突然いなくなる。。これではダメだ。自分と同じことをさせてどうするんだ。。

自分が店長時代に大変だったこと、時間を使わなければいけなかった面倒くさい仕事を自分の経験を生かして『仕組み』で解決できないか?それを考え始めたのがPOSレジ開発の原点です。

POSレジが調理、接客サービス、スタッフとのコミュニケーション以外は全てやる!

店長の無駄な時間を使わせていた、スケジュール作成、発注、商品管理、衛生管理、広告、給与計算、経理、集計、分析、顧客管理、販売促進、全てやる!

これからのAI時代、たくさんの仕事が数年以内にAIに取って代わるといわれています。
そんな時代は本当にすぐそこまで来ています。ですが、そんな中でも絶対にAIに取って代われない産業といわれているのがサービス、ホスピタリティー産業です。

看護師、介護士、美容師、CAなどなど、数あるサービス、ホスピタリティー産業の中で一番身近な職業の飲食店スタッフが、近い将来、一時間当たりの報酬が他の産業よりも高くなるように、そして子供たちのあこがれの職業になるように、POSレジを通じて飲食業界に貢献できればと思っています。

代表取締役 片岡 宏明